夢はトリノをかけめぐる

夢はトリノをかけめぐる (光文社文庫)

夢はトリノをかけめぐる (光文社文庫)

トリノオリンピック観戦記。ただ、普通のエッセイにしないで、人間化した飼い猫による一人称の小説風にしているのでそこそこ読みやすいです。なぜかといえば、猫吉くんがちゃんとフォロー役として機能しているからです。「オイオイこういうこと言っちゃうんかい、やっちゃうんかい」みたいなところは、猫吉くんがつっこんでくれてるおかげでさほど嫌な感じがしなくなるのです。うまいやり方だなあと思います。こういうところをみると、頭がいいのだなあと感じます。