「文学」の精神分析

「文学」の精神分析

「文学」の精神分析

色々なところで書いた作家論を集めて1冊にした評論本。私は常々考えているんだけど、難しいことを難しく書くよりも難しいことを分かりやすく簡単に書くことのほうのがずーっと難しいと思うんです。子供から発せられる「○○ってなあに?」系の質問はまさにそれ。説明するときに知らないような難しい言葉を使わずわかりやすく言い直すのって案外大変。この言葉もアウトだしあの言葉もなあって考え出すと、あらまあ使える言葉少ないなあと。などということをこの本を読みながら考えてました。まあ評論って難しく語ってなんぼな面もあると思うのでいたしかたないなあとは思うものの、狭い世界向けではなく開かれた一般読者向けならばもう少しわかりやすく平易に書いても損はないと思いますよーといいたくなった次第です。などというのはまあ詰まるところ私の脳味噌が残念すぎてわかるところわかんなくて退屈で読みとばしたところがまだらにミックスされているからです。こういうのもきちんと読みこめるようになりたいものです。