同級生

同級生 (講談社文庫)

同級生 (講談社文庫)

本人がターニングポイントというだけあって、なるほどそういう影はちらつくよなあという感じ。事件そのものというよりも主人公のバックグラウンドの設定にその後の原型が見てとれるというか。リアルタイムで追わないで時間立ってから追いかけると同じ小説なのに見方が変わるから何とも変な感じがします。作品は変わらずそこにあるのに、読者は同じようにそこにいるとは限らない。それも読書の醍醐味のひとつなのだなあと思うのです。