福家警部補の挨拶

ミステリを実写でやる場合、見ていなくともキャスティングである程度犯人の目星がついたりすることがあります。特に犯人と探偵ががっつり対峙するシーンが設定されている場合はそれなりのキャストが用意されてるのでわかりやすいですよね。小説ならば登場人物一覧だけではそこまでは未読でわかることはないのに。
その点、先に犯人をばらしてしまい探偵がどうたどり着くのかどう犯人と対峙するのかを主眼に置いた倒叙型のミステリというのはテレビに合ったミステリの方なんだなあって思います。小説ではそこまで倒叙型って好きなタイプのミステリではないけれど、ドラマだと好きだなあって思っちゃう。思うに生身の俳優さんが演じることによってぐぐっと描かれる情報が増えるのが面白いんだろうなあと感じます。