失恋ショコラティエ

底知れないサエコ沼の一端をのぞき見てしまったせいで妄想にノイズが入るようになってしまったソウタ。今までならば妄想で乗り越えられたことがノイズ入りの妄想のせいで歯車が狂ってしまうようになりました。妄想できなくなったソウタはまるで翼をもがれて飛び立つことができなくなった鳥のよう。サエコという人を今までと同じようにとらえることができなくなった影響をもろに受けてます。まあ元々、ソウタがサエコをちゃんと把握していたのかといえばそんなことは全くないわけですが。自分の都合がいいフィルターかけて自分の都合がいいように妄想の中のサエコを愛でてただけだもん。とにかく、妄想の中のサエコではなく現実のサエコと正面からぶつかるしかないんでしょうねえ。もちろんそれはサエコだって同じ事ですが。自分の中にある底なし沼を正視してどうするのかを考えなくちゃいけない。それがソウタしかりサエコしかり大人になるっていうことなんじゃないのかなーと思います。