- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2012/10/01
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- 作者: 森絵都,影山徹
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
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飛び込みはわずか2秒にもみたないというほんの一瞬にすべてをかける競技です。その短い時間にすべてを出し切ったものが王者となれる。シンプルかつ厳しい競技なんだなあと読んで感じました。この本の主人公は3人の少年でダイヤモンドの原石である知季、クラブを引っ張っていくエースの要一、伝説の飛び込み選手の孫である飛沫。彼らは三者三様の歩みでオリンピック代表の座を狙います。その過程がこれまたいいんです。青春真っ盛りな少年たちが眩く輝いていて目がくらくらしちゃうくらい。スポ根青春物の何が好きってそこがいいんですよ。私は決してその中に入ることはできないタイプの人間だけど、読んでるうちに追体験したような気持ちになれて青春バンザイってなれちゃうのが楽しいんです。
あとは、群像劇としてもすぐれているのがいいなあと思います。主人公3人だけではなくコーチや仲間たちのこともきちっと描かれているので彼ら一人一人の顔を思い浮かべながらわくわくドキドキしながら読むことができました。キャラは多いけど平面的でなく立体的なキャラづくりだから読んでて楽しいの。いろいろ森作品読んできたけど、かなり好きなほうの本になりました。
映画にもなってるとのことでググったら要一役が池松君と知り、俄然前のめりになりました。ひゃーナイスキャスティング! 時間作って見てみたいなあ。