八朔の雪

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

時代小説をほとんど読んだことがなかったんだけど*1、評判いいし思いきって手に取ってみたらすごく読みやすかったです。元々漫画の原作をやってらしたこともあって文章を読んでても絵がパッと浮かんできて時代小説初心者に優しい本でした。最初のほうは地の文のいい回しの癖がちょっと独特で気になるなあと思ったものの、そんなことなどすぐに気にならなくなったあたりが良本です。大まかなストーリー的には先読みができちゃうんだけどでもそれが悪い方向には働いていないと思います。お約束って悪くないもの。
出てくる料理が皆すごくおいしそうで読む時間帯によっては危険な本かと。だって夜遅い時間に読んじゃったら絶対食べたくなってるもの。でもこれは料理ものの小説としては大成功ってことだと思うので続きを読むのが楽しみなシリーズに出会えてよかったなあと思いました。

*1:老後の楽しみにしようと思ってた。