流星の絆

ついに有明3兄妹の襤褸が出た8話。
柏原とのカウンター越しの会話で「犯人捕まったらどうする?」と功一が聞かれます。背中を向けたまま「殺しますね」と答えた時の横顔、そしてそのあとの泣いているのを悟られないよう顔を隠すシーンがたまらないです。閉店後であるため、照明が落とされて若干暗めになっている店内に、事件を追っている刑事とその被害者の息子がカウンターを間に挟んだ距離で事件の話をするだけ。今までも何回ともなくこの場面はあったわけだけど、唯一つ違うことは、店の照明が落ちていることです。それによって以前のシーンとは全然意味合いが違ったように感じられました。柏原が功一に「お前たちのやってることは知ってるよ」という警告を送る大事なシーンだけに、暗い店内が緊迫感を増してくれてます。
一方の静奈は、自分の役割と気持ちの間で揺れ動いています。有明3兄妹の妹として犯人を警察に突き出すための証拠を捏造する役割と、行成とこのまま幸せにずっと一緒にいたいという気持ち。この2つは相反するものであって両立は不可能です。その苦悩を戸田ちゃんはうまく演じていたように思います。有明レシピノートを置いてきた後、飲んだくれて鏡に映った自分を見てるとこの表情とかいいなと感じました。
いよいよ次回は行成に有明3兄妹が正体を明かすわけだけど、それが楽しみと同時にあともう少しでドラマが終わってしまうのがさみしいです。最初はクドカンドラマにしてはなかなかエンジンがかからなかったから正直微妙かも…と思っていたけど、今は有明3兄妹が大好きなのでさみしいのです。楽しく終われるといいな。