- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: 文庫
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「藪の中」は私の大好きなひとつの事を色んな人が語ることによって浮きあがる事実ってやつをお話にしててよかったです。私は鵜山のドMなところがたまらなくいいなあと思っちゃいました。ああもうこの変態さんめ、心行くまでそのプレイをお楽しみなさいな!
そして「走れメロス」。もうね、京都をあちらこちらへ逃げ惑う芽野とそれを捕まえようとする人たちとの追いかけっこが楽しいのなんのって。読んでる途中であまりのバカさ加減に思わず笑っちゃいました。でもってあのラストシーン。ああいいなあ、モリミー楽しそうだ。私も楽しいけど。
正直、「夜は短し歩けよ乙女」はそんなにはまらなかったんですよ。独特な文体についていけず、ふーんって感じで。だけれどもこの本はすごく面白かったです。読むとまた大学生をやりたくなる。ああいいなあ大学生。私ももっとこんな感じの大学生活を送りたかった。バカバカしいこといっぱいやって青春を謳歌したかったよ。
あと、森見作品を読むと無性に京都に行きたくなります。私が行ったことあるとこが作品中に出てきたときは、あーここ行ったよ行ったあの風景にこれがはまるのかーうわーたまんないなあって思いながら読んでました。とにもかくにも楽しきことはよき事かなという感じで、私はこの本大好きです。こうやって大好きって言えるものがあるのは幸せだなあ。