2012年の本の話

2012年に読んだ本は144冊です。2011年は161冊読めたに比べると読む冊数が落ちてきました。なのでもう少し読めたらよかったなあと思いつつも、これくらいが私にとっての適正読書数なのかもしれないなあとも思ったり。というかたぶんだけど、今後も150冊くらい読むのは無理かなーというふうにも感じてます。なので月10冊で120冊くらいを目標に読書をしていけたらいいなあと。
では、2012年に読んだ本の中から印象に残った本を10冊に絞ってみました。

木暮荘物語

木暮荘物語

*1
短編集として理想的な構成の本だと思います。長編とは違った力が必要とされる短編も難なくこなしてしまうあたり、しをんさんの筆力の高さが表れています。
ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

*2
モリミーの新境地的本。いつか夏休み公開のアニメ映画にならないかなーと妄想しています。絶対面白いと思うんだけどなあ。
悪人

悪人

*3
とにかく力のある本でした。真実だと思っていたものがするりと逃げていってしまう様は人によってはスッキリしないかもしれないけれど、そういうものこそが真実なのだと思います。
陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)

陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)

*4
こんなんしかいえないなんてアホみたいだけど言っちゃうよ、伊坂さん大好き!
ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

*5
構成力がとても高い一作。リーダビリティの高さはさすがです。
朝顔はまだ咲かない―小夏と秋の絵日記

朝顔はまだ咲かない―小夏と秋の絵日記

*6
ミステリとしてみると甘いかなあと思うけど、それでも私がこの本を好きなのはシビアな現実とやさしい世界が同居しているからです。この二つがうまくミックスして少女の成長物語として機能してるあたりが私はたまらなくいいなあと思うのです。
少女は卒業しない

少女は卒業しない

*7
カメラのシャッター切るのがとっても上手な作家さん、それが朝井リョウ。今後が楽しみです。
嘆きの美女

嘆きの美女

*8
白柚木と黒柚木が程良くミックスしたお話。読後感もよく面白かったです。今度NHKでドラマ化されるという事でどうアレンジされるのかが気になるところ。
小さいおうち

小さいおうち

*9
こういう本が直木賞受賞作として評価されるのが何より嬉しいです。最終章を除けばあとに書かれているのは普通の女中さんの話だけ。それなのにこんなにも読ませてくれるのは筆力あってこそなんでしょうね。面白かったです。
無菌病棟より愛をこめて

無菌病棟より愛をこめて

*10
急性骨髄性白血病の闘病記。読むのがとても辛い本でもありました。今までは小説の中でしか窺う事ができなかった加納さんの素顔が見えて、こういう人の書く小説だからこそ私は好きなんだなあと改めて強く思いました。大変ななかでも前向きにできることをあきらめないこと、ユーモアを忘れないこと。とても大切なメッセージを受け取りました。