中部ブロック

中部ブロック観戦に行ってきました。ブロック大会は全日本への一次予選大会ということで選手たちの気合や緊張度もぐぐぐっと高まる試合です。ちなみにフィギュアスケートは各ブロック大会を勝ち抜いた選手たちが東西選手権へ進み、全日本への切符を手に入れるというシステムになっています。各ブロック大会から東西選手権へ進める人数は各ブロックごとに違います。何故かというと、前年の東西選手権での成績をもとに各ブロックごとの通過数が決まるからです。東西選手権から全日本へ進める人数も同様に昨年の全日本での成績によって枠を割り当てられる形となっています*1。なので、上位大会へ進出した選手たちは来年のための枠取りという大事な任務も背負って戦うわけなのです。フィギュアって個人競技なのにチーム感があっていいなって思うのはこういうとこからきてるのかもしれません。
以下覚書。

  • 選手権女子優勝は雅ちゃん。実は8月末に特異なジャンプで転倒し頭を打って救急に運ばれたという大事件を乗り越えての試合だったのですごく怖かったそうです。足を気にしてるように感じたのでてっきり足のけがかとばかり思ってたが頭だったとは驚き。ていうかフィギュアってこういう危険とも隣り合わせのスポーツなんだよなあと改めて思い知らされました。新SPはとってもステキなプログラムでこういう曲を選ぶなんて雅ちゃんも大人になったんだなあと思いました。滑りこんでいくうちにもっと洗練されて情感こもったプロになると思うので楽しみ。今回、調子が上がらなく不安な中、最低限のミスでまとめきっていて雅ちゃんの底力を感じました。今年は大事なGPSデビューの年、いい1年になるのを願うばかり。
  • 選手権女子2位はいぶきちゃん。とにかくSPが素晴らしかった! 点数がしっかり出たのも嬉しかったなあ。いぶきちゃんの鳥籠ビールマンは本当に美しくて眼福なのですよ。あんなに美しいポジションはトップ選手でもそうはいないもの。いぶきちゃんの指先まで神経使った美しい演技好きだなあ。この調子で西日本でもぜひとも台乗りして全日本への切符を今年もつかんで欲しいです。でもって今年こそはテレビで放送されますように。中部だけの宝にしとくには惜しいもの。
  • 復活の兆しを見せている未生ちゃん。6分ではきれいに決まっていた3Lzが本番で決まらなかったのが惜しかったです。西日本ではいい演技をしてぜひとも全日本に気を勝ち取ってほしいな。
  • ジュニア女子優勝はゆは菜ちゃん。FSは3Lz3Tに2A1Lo3Sも決めてノーミスで文句なしの優勝でした。神降臨ってくらい素晴らしい演技でした。もうね、なんていうか余裕すら感じるくらいだったもの。惜しむらくはこの演技が3週間前のメーテレ杯でできてたらよかったのになあという事くらいですかねえ。あの時は6分で調子よかったからこのままいけるかと思ったんだけどなあ。何はともあれ、今後のゆは菜ちゃんに期待です。
  • ゆは菜ちゃんは6分練習で本番では跳ばない2A3Tを跳んでるんだけど何か意味とかあるのかなあと気になってしまう。FSだけならわかるんですよ、予定構成通りいかなかったときのBプランっていう考え方もできるし。だけどSPの6分練習でも跳んでるときあるんだよねえ。SPではアクセルジャンプは単独しかないのに何故か2A3Tの練習をするゆは菜ちゃん*2。なんだろ、げんかつぎみたいなものなのだろうか。
  • どの選手にとっても今シーズンがいいシーズンになりますように! 悔いなく全ての選手がベストを尽くせるよう、祈るのみです。

*1:前年の全日本で表彰台の選手は予選免除。あとはブロック大会と東西選手権が国際大会当日と前後1週間に被る場合も免除。

*2:いつもなのかはしらないけれど、こないだのメーテレ杯ではSPの6分練習で跳んでた。