和歌山旅行 1

先月、久々に和歌山へ行ってきました。間を空けた二度めましての旅は色んな発見もあって面白かったです。前回は紀伊半島を反時計回りに一周したが今回は時計回りに一周の旅である。

1日目

朝早くに出発。早速雨に降られるの巻。SAで見た景色。思いっきり霧がかかっている。
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春のような陽気が続いた後の真冬の梅雨のような天気の中、出発。いやー天気悪いっすわー。霧が出てて視界が悪いの何のって。それでも愉快に旅に出るのです。

最初の目的地、鬼ヶ城に到着。
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鬼ヶ城は微妙に雨が降ったり止んだりする中行ってきました。大自然ってすごいなとなってるうちにちょっとテンション上がっておかしなポージングの写真を娘に撮ってもらったとこで、「もっと普通でいい」と言われました。

ドライブを続けた先でこんにちはな獅子岩。奥が霧で霞むくらいには天気に嫌われております。
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続いて花の窟神社へ。日本書紀にも登場する最古の神社。
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御神体はこちらの巨岩。故にお社がないのです。
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体の悪いとこを治してくれるというのでお祈りする我々。
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おみくじも引いたがまずまずの結果であった。こちらは二度めましてであったが娘たちもその事を覚えていた。ちょっと意外。

2度目ましてといえばこちらも。ウミガメ公園にも行きました。途中通りかかったら長女が「行きたい」というのでね。
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お散歩中の亀。まったりした場所でした。
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お昼は那智勝浦でマグロかつ。
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r.gnavi.co.jp

1泊目に予約した宿が色々観光案内を送ってくれていてその中から選びました。おいしかった!

お腹がいっぱいになったとこでお次は熊野那智大社
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がっつり雨が降っていて霧がかかってた。
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本来ならばいい景色なんだろうけど霧で何にも見えなかったという。仕方ないね。f:id:cho-ko:20240308001200j:imagef:id:cho-ko:20240308001346j:image

『光る君へ』視聴なので「おおおっ!」とテンションが上がる。
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前回もあったはずなのに全く記憶にないあたり、人は見たいようにしか世界を見ないし記憶もしないんだろうなあと改めて思う。前回の旅行記読むと『平清盛』に夢中でしたね。和歌山にも清盛関連のがあるんですよ。一人清盛紀行気分でした。

めっちゃ雨の三重塔。

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この後、降っていって那智の滝まで行く予定だったんだけど古の石段が滑って危ないなあというので切り上げることにしました。無理して滑って骨折とかしたら目も当てられないしね。無理はしない。前にも来たことあるし悪天候で無理することがよいとも思わないというので意見が一致したので駐車場へと引き返しました。

お次ははじめましての熊野本宮大社f:id:cho-ko:20240308002332j:image

着いた時は雨がヤバくて車から外出たくない程だったけどせっかく来たしねと階段を158段えいやと登ってお参りしてきました。外国人観光客の方も多く、熊野古道世界遺産になったことは思ってる以上に大きいんだなあと感じました。熊野本宮大社は決してアクセスがいいとは言えない場所なのに悪天候な中、こんなにも人が訪れるなんてねえ。

参拝後、大斎原へ。f:id:cho-ko:20240308002713j:image

元々はこちらにあったんだけど明治の水害で現在の場所に移転したそう。

前回は熊野那智大社・熊野速玉大社は行けたけど熊野本宮大社だけは時間的に無理で行けなかったからやっと行くことができてよかった。熊野三社をやっとコンプリートだよ。

2024年2月の読書

2024年2月の読書まとめ

読んだ本:7冊

読んだページ:2324ページ

ナイス:210ナイス

#読書メーター

https://bookmeter.com/users/709153/summary/monthly/2024/2

2月は思った程には読書が進まなかった。疲れてたり色々あって言う程には読書に向き合えなかった気がする。旅行にも行ったのだがその間に読もうと持っていった本も疲れて全く読むことができなかったし。何をするにも体力大事ですね。

2月は何といっても柚木麻子『とりあえずお湯をわかせ』がよかった。柚木さんのエッセイを初めて読んだがもっともっと色々書いて欲しいし小説も更に好きになった。

2024年1月の読書

2024年1月の読書まとめ

読んだ本:10冊

読んだページ:3223ページ

ナイス:361ナイス

#読書メーター

https://bookmeter.com/users/709153/summary/monthly/2024/1

1月に読めたのは10冊。休みがあったこと思うともう少し読んでいたかった気もするがまずまず読めたということにしときたい。2024年もたくさんの面白い本との出会いがあるといいなと思う。

1月は何と言っても宇野碧『レペゼン母』が面白かった。予想以上の面白さであった。小説でラップ、しかも母息子でラップバトルとか面白そうと思って手に取ってみたらそこからぐんと遠くまで連れていってくれる本だった。初読み作家さんたが他の著作を読むのも楽しみだ。

柚木麻子『ついでにジェントルマン』も好きな本である。私はこういう風に女子をエンパワーメントする物語が好きなのだ。元気でたよ。

三宅香帆『女の子の謎を解く』もよかった。しばらく積ん読してたのだがいいタイミングで読めたと思う。三宅さんは小説はもちろんのこと、宝塚や女性アイドルにも造詣が深いから物語的に読み解くこともできるんだなあ。

2023年の読書

https://bookmeter.com/users/709153/summary/yearly/2023

2023年は139冊読了で内21冊が漫画なので本は118冊読了になります。月平均10冊弱なのでまあまあかなというとこですかね。年間100冊読了を目標にしてるので昨年も達成できてよかった。

2023年マイベストテンについて考えてみました。順不同で10作を上げてます。

 

綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』

綿矢さんはずっと面白いなあ。というか年齢重ねて更にキレが増しててよいですね。若い頃も好きだったが今はもっと好き。年齢重ねることによって「おおっこっちに切り込んでいきますか」みたいなのがあるから若くしてデビューした作家さんは面白いなあと思う。好きです。

 

チョン・アウン『主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来』

Twitterで見て面白そうだと思って即買いに行った本。根強い家父長制に悩まされてきたという意味では日本と韓国は似てるので参考になった。ケア労働は労働にカウントされず経済の外側に追いやられてきた。でもケア労働があるからこそ、経済活動できるのは間違いないわけで。そこを含めてどう考えていくかが大事なんだと思う。

 

チョ・ナムジュ『私たちが記したもの』

ここ数年、韓国の小説が面白いなあと思っている。小学生から高齢者まで色んな年代の女性たちを描いた短編集なのだが、どれもこれも私たちの物語として寄り添ってくれるのがすごくいいなあと思った。

 

三宅香帆『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない自分の言葉でつくるオタク文章術』

自分の言葉で語るにはどうしたらいいのかをずっと考えててその答えの内のひとつがここにあった。言語化大事、そのためには細分化大事。神は細部に宿るという話ですね。推しを愛でながら自分を愛でれたらよいですね。

 

加納朋子『空を超えて七星のかなた』

大好き、ずっと大好きな加納さんの本がまた読める幸せよ。短編を紡いでいった先に見えた景色にグッとくる。うまいなあ。

 

若林正恭『ナナメの夕暮れ』

長らく積んでいたのをだが情熱があるで引っ張り出してきて読んだのだが若林の文章好きだなあと改めて感じた。自己受容していく過程を読むのが面白かった。また若林の本が読みたいなあ。

 

姫野カオルコ『彼女は頭が悪いから』

めちゃくちゃ怒ってるんだなあと思った。くそったれみたいな現実をどうするのか。作家としてできることは何かといえば伝えることなんだろうなあ、だからこの物語を描いたのだろうなと思った。こういうくそったれ事件が二度と起こって欲しくない。

 

近藤史恵『シャルロットのアルバイト』

近藤さんはシリーズものを数多く手掛けるが連作短編集も多い。シャルロットシリーズもそのうちのひとつだがぎゅっと胸の奥をつかまれる話があって面白いんだけどしんどい。夫からも息子からも召使扱いされる女性の話がしんどい。これが物語の中だけではなく、現実と地続きな話なだけにしんどいね。

 

上間陽子『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』

100分deフェミニズムに出演されていたのをきっかけに手に取ったがしんどい現実に打ちのめされた。本来は行政の仕事なのだがそういってる間に困っている少女たちがほっとけなくて動いたのが上間さん。負のスパイラルから抜け出し自立できる少女もいるがそれは誰もができることではない。

 

柚木麻子『ランタン』

現時点の柚木さんの集大成的な本。大河ドラマにいかがでしょうか。有名人そろいだしちょうどよいと思うのですが。今年は平安大河、来年は江戸文化人大河。戦国時代と幕末の反復横跳びの合間にいかがでしょうか。描かれたのは明治~昭和なのだが今を感じる1冊である。

2024年も本との良き出会いに恵まれますように。

2023年12月の読書

2023年12月の読書まとめ

読んだ本:9冊

読んだページ:2676ページ

ナイス:290ナイス

#読書メーター

https://bookmeter.com/users/709153/summary/monthly/2023/12

12月は何といっても綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』がよかった。綿矢さん絶好調だわー。史上最年少で芥川賞受賞した時は大人になった綿矢さんがこういう方向に尖ってくとは思ってなかった。それは続けてきたからこそ見える景色であってやっぱり続けることは大事なんだなあと実感する。若い頃も好きだったが今も変わらず好きな作家さんである。

武田綾乃『可哀想な蝿』もよかった。4編の短編を収録した短編集なのだが「重ね着」以外がぞわぞわっとする話で私にとってはホラー小説であった。幾度となく言ってるが一番怖いのは生きてる人間なんだよ。死んだ人よりずっと怖い。武田さんといえば綿矢さんと同じく学生時代にデビューし、早くから評価され売れてきた作家さんである。若い作家が年を重ねて変わりゆく様を見守るのもまた、楽しみのひとつである。

2023年ドラマ

私的2023年好きなドラマ10作を考えてみました。順位は特につけずに10作あげてます。

NHKでドラマ化してくれるのを願っていたのですごく嬉しいしその上脚本森下佳子って私のためのドラマ化なのでは?って思う程にグッとのめり込んで見たドラマです。期待値ガンガンに上げて見たのにそれを軽く越えてくるって本当にすごい。こんな幸せな映像化はないですわ。

 

  • どうする家康(NHK)

色々言われたりもしたけど私は楽しく1年間視聴しました。老けメイクすごかったなあ。

 

  • ブラッシュアップライフ(日テレ)

面白かった!一挙放送あったので録画して見直してるけど色々仕込んでたのねえと2周目見ても楽しい。それにしてもバカリズムは女子の会話書くのうまいですね。

 

  • だが情熱はある(日テレ)

尻上がりに良くなっていって面白かった。皆さんご本人への寄せ方がうまくて驚いた。山ちゃんの拗らせ方にいらっとしたりもしたけどそれ込みで面白かった。主題歌は「こっから」「なにもの」共によくて個人的には主題歌賞だったりする。

 

  • 今夜すきやきだよ(テレ東)

TLで評判良くて見てみたらこれはぐっとくるわ。今の気分に寄り添ってくれる物語であり、ちゃんとアップデートしてるとこがいいよね。オープニングもエンディングもどちらもかわいくて好きだった。何度見てもニヤニヤしちゃうかわいさだよね。

 

  • 彼女たちの犯罪(日テレ)

元アイドル女優たちをメインに持ってきてこういった話をやるのは興味深いなあと思う。男を巡り女たちが対立するのではなく共闘してくのが令和なんだろうなあ。情報をどこでどう出すのかコントロールしてて見せ方としても私は好きだった。あっちゃんは今年かしましめし、育休刑事にも出演して3本の連ドラ出演してたがどれもよかった。冬クールも出演あるので楽しみ。

 

  • おとなりに銀河(NHK)

コミュニケーションと自己決定の物語としてすごく好きだった。第一週は何か独特な雰囲気のドラマだなあって感じだったのに。

 

  • 時をかけるな、恋人たち(フジテレビ)

30分でさくっと見れてちゃんと辻褄合わせてくれるのがスッキリしたのもあるが吉岡里帆がかわいくてかわいくて。瑛太もかわいくてね。かわいいとかわいいが大爆発だったよ。

 

  • リバーサルオーケストラ(日テレ)

玉響のみんなが大好きだよ!回を重ねる毎に玉響メンバーへの愛着が湧いていった。田中圭は今一作品に恵まれてない感があったが朝陽はいい役だったなあと思う。

 

  • セクシー田中さん(日テレ)

初回でぐっと掴まれたドラマ。思ってたのと全然違うドラマだったがいい意味で裏切られた。シスターフッドによって女性を解放するだけでなく、男性も解放してく物語だった。めるるは役に恵まれてるなあ。今後の活躍が楽しみ。

 

NHK3作、日テレ5作、テレ東1作、フジテレビ1作。めっちゃ偏ってる。次点としてはこっち向いてよ向井くん(日テレ)、パリピ孔明(フジテレビ)、初恋ざらり(テレ東)、きのう何食べた(テレ東)、それってパクリじゃないですか?(日テレ)、らんまん(NHK)、コタツがない家(日テレ)等々。

振り返ってみて日テレ日曜ドラマが枠としての方向性が定まってきた感があって面白い枠に育ってきたのを感じます。4作中3作を上げてる程には打率がよいもの。日テレはプライムタイムのドラマ枠3つがいい意味で差別化できてるから見やすいのかもしれない。

フジテレビは月9をどうしたいのかがやっぱりわからなくて。真夏のシンデレラがもうちょいうまくいってたら違ったのだろうか。金9は始まったばかりなのでもうちょい様子見かなあ。

テレビドラマって時代を写す鏡だと思うんです。連ドラの空気感ってそうだと思うのですよ。そこが撮影から公開まで時間があく映画とは違うんだろうなあと。2023年の気分としては共感とか寄り添うとか人を分断しないことと自分らしくあること、その人らしくあることを尊重するとかが私としてはキーワードでした。

2024年も面白いドラマにたくさん出会えることを願って本年のはてなブログの更新を終えたいと思います。皆さんよいお年を。

どうする家康

今年も無事、大河ドラマ完走しました。色々言う人たちはいたが私は好きでしたよ。そうじゃなきゃ完走できないし毎週感想書くこともなかったよ。見たい、感想書きたい、そういう気持ちになれたのは私自身が楽しんで視聴してたからだもの。誰かに強制されたわけでもないしね。初めて大河ドラマ館行ったりトークショー応募して当選したりとはじめましての経験させてもらえてよかったと思ってる。

最終回まで終わった今、改めて全体の構成を見てみると岡崎での幸せな日々が家康の原点として設定した物語だったのがわかる。築山殿事件を折り返し地点に設定したのはだからなのかと。放送時はペース配分を心配したものの、トークショーにて全48話のあらすじを作ってから書き始めたと聞き、あえてこの構成にしたのだと知ってからはじゃあドンと構えとけばいいのねと安心したのを覚えてます。

大河ドラマって史実をなぞっていればそれでいいのかといったらそんな単純な話じゃなくて、史実をどう膨らませて物語にしてくのかが大事なんだと思う。私たちが知ってる史実と史実の間には実はこんなことがありえたのかもしれない、そこにドラマとしてどう説得力を持たせるかが大事じゃないのかなーと。史実をなぞるだけなら歴史書読んでたらいいもん。