2023年12月の読書

2023年12月の読書まとめ

読んだ本:9冊

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ナイス:290ナイス

#読書メーター

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12月は何といっても綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』がよかった。綿矢さん絶好調だわー。史上最年少で芥川賞受賞した時は大人になった綿矢さんがこういう方向に尖ってくとは思ってなかった。それは続けてきたからこそ見える景色であってやっぱり続けることは大事なんだなあと実感する。若い頃も好きだったが今も変わらず好きな作家さんである。

武田綾乃『可哀想な蝿』もよかった。4編の短編を収録した短編集なのだが「重ね着」以外がぞわぞわっとする話で私にとってはホラー小説であった。幾度となく言ってるが一番怖いのは生きてる人間なんだよ。死んだ人よりずっと怖い。武田さんといえば綿矢さんと同じく学生時代にデビューし、早くから評価され売れてきた作家さんである。若い作家が年を重ねて変わりゆく様を見守るのもまた、楽しみのひとつである。