もえない

もえない―Incombustibles

もえない―Incombustibles

元クラスメイト杉山の死から始まる過去への物語。久しぶりの森博嗣でした。ロジックで雁字搦めにして攻めたてるのも好きなんだけど、こういう雰囲気小説も好き。理系の人なのに、こういう文系っぽい雰囲気小説が書けるのは不思議な感じがします。ただ森博嗣にしては主人公の高校生が普通だなというのが意外でした。
移動手段の電車が地下鉄だったり、途中通りかかった横が動物園のある森林*1だったリその先にあるのが平和公園だったリと相変わらずの名古屋小説です。一連の真賀田四季がらみのシリーズに比べると名古屋濃度は薄いですが。

*1:東山動物園。現在色々と改装中なのでリニューアルの完成するのが楽しみ。