前半では世間知らずのぽわっとした感じのお嬢様だった緑（ミムラ）が、風太郎（松山ケンイチ）や健蔵（椎名桔平）に向かって毒の言葉を吐くのにぞくっとしました。人を呪わば穴二つという言葉があります。風太郎は「自分には地獄行きの片道切符しかない」と割り切っているが緑はどうなのか。風太郎と対称になるような感じの前半とは違い、冷たい目で冷たい言葉をぶつけてくる緑はここにきてやっと風太郎と同じ土俵の上に立ったわけで、そこで勝負をしている限り、緑の勝利はないと思うのです。お金持ちのお嬢様としての絶対的幸福に守られてこそ緑なわけで。現状では、風太郎を愛で包み込もうとして結果、首をつった茜（木南晴夏）が勝利者として１歩リードだと思います。
