Mother

見る前に準備したタオルは放送中手放せませんでした。ハンカチ辞めといてよかった。ハンカチじゃ足りなかったもの。
もう、何から書いたらいいのかわかんないけど、希望が持てるラストでよかったです。尚且つ、無理がないラストで。奈緒松雪泰子)とつぐみ(芦田愛菜)が一緒に住めてっていうのはちょっと無理がある展開だったもの。そりゃ、そっちのほうが幸せでよかったなあとは思うけど、リアリティにかけると思うし*1。ラスト、20歳になったつぐみと奈緒がクリームソーダを飲みながら再会するっていうぐらいのファンタジーが私は好き。最後奈緒が「クリームソーダは飲み物ですよ」って手紙をしめるとことかよかったです。大丈夫、生きていればきっとまた会える。いい余韻が残りました。
つぐみが帰ってきて鈴原家が合流して女だけでまったりのシーンとか葉奈(田中裕子)・奈緒・つぐみの3人でのダジャレ大会とかすごく好き。こういう幸せシーンはドラマを見てきた視聴者に対するある種のサービスシーンだと感じました。悪い意味じゃなくてね。のんびりゆるやかに流れる時間がとても大切なものなんだって感じがしました。
葉奈が奈緒を捨てた真相は辛いものがありました。だからこそ、葉奈は奈緒を捨てたのねっていうのがね。捨てたかったわけじゃない、守りたかったからなんだよって。しかもそれを語らずに匂わすだけ。こういうのいいなあ。
芽依(酒井若菜)が保育器の中に入っているわが子を見ながら「お母さん」の顔になったとことかもやっぱ泣けました。元婚約者がやってきて指輪を渡すのとかはちょっとできすぎと思うけど、まあそういうお約束は必要かもしれないなあということにしときます。葉奈の死と芽依の出産で命のリレーとかもできすぎ感あるし。でもそれまたお約束(以下略)。
今回は泣きどころだらけだったんだけど、一番きたのはやっぱり「お母さん、見てて。つぐみ、ちゃんと1人で帰れるよ」っていうシーン。2回見たけど2回とも泣けました。パブロフの犬状態。芦田愛菜ちゃんすごいなあ。このドラマはどのキャストがかけていても成立しなかったのではないかと思うけど、そんな中でも熱演が光ってました。演技が負けてなかった。笑顔も泣き顔も全てが素晴らしい。「お母さん」ってセリフもいっぱい出てくるのにちゃんと演じ分けてるんですよね。すごい子だわ。次回作も是非ともみたいです。
よい最終回だったけど難癖をつけるのならば、仁美(尾野真千子)のフォローが一切なかったところ。前回「死刑にしてください」って言わせちゃったのでお終いなのはやや消化不良気味。この最終回で仁美について時間割くのはノイズになっちゃうからやらなかったのかなあ。
ともあれ、キャスト・スタッフともにお疲れ様でした。3カ月楽しませてもらってありがとうございます。次のホタルノヒカリ2も楽しみ。

*1:養子縁組できればいいけどやっぱ無理ですよね。裁判所の許可が下りないと思うもの。