生きる商品

マルモ最終回の感想のとこでも書いたけど*1、それ以上に商品「芦田愛菜」の消費のスピードがすごすぎてなんだかなあという気持ちです。マルモ終わってひと段落してどうかなあと思ったらば更にスピードあげて消費していきますよーってねえ。さすがに7歳児が目の下にクマ作ってまで仕事こなしてるのは事務所もうちょっと考えてあげてよっていう気になります。
かつても時代を風靡した子役はたくさんいたけれど、大人になってもなおというのは非常に難しいのがこの世界の常。今はまだ「たくさんの仕事きて嬉しいな♪ ちょっと忙しいけどでも楽しい!」みたいな感じかもしれません。でも、子役がバラエティに出る場合、期待される役割は「子供の割に大人っぽいとこあるじゃない、この子面白いわね」っていうギャップもあったりするけど基本は「子供ってかわいいー」っていうのなんですよね。子供らしさを求められてるのは間違いないと思います。ちょっとこまっしゃくれたところがあろうとも、なんだかんだで子供なのねって大人は思いたい。要するに大人が理解できる範疇に置いときたい。だけども仕事仕事で同世代とかかわる機会が減り大人にばかり囲まれ、ちやほやされてるとどうしてもそういう感じって薄れてくんだろうなあって思うんです。それで成長するに従って、求められてる自分と素の自分とのギャップに苦しんだりする子が出てくるのかなあと*2。まあ、そこに達する前に需要終了しちゃう子もいるけど。
要は子役って水ものなんですよ。どっちに転ぶかなんてわからない。だけど売れてるときに売りたいのが商売。だからこうなっちゃうんでしょうねえ。今の愛菜ちゃんの姿が10年後もあるかどうかなんて誰にもわかんないものね。しかし子供にまで「商品性」を求めるのって仕方がないとはいえ大変な世界だなあと思うものです。

*1:http://d.hatena.ne.jp/cho-ko/20110704#p1

*2:そこらへんの見られてる自分と見て欲しい自分とのギャップであったりアイデンティティに苦しむのは何も芸能人だけじゃなくて一般人でも一緒だけど。青春ですね。