モップの精と二匹のアルマジロ

キリコちゃんシリーズ第4弾にして初の長編。数多くのシリーズ物を持っている近藤史恵の中でも上位に入るぐらいキリコちゃんのお話が好きなので読むのが楽しみでした。感想としてはキリコちゃんシリーズはやっぱり短編のほうのがピリッとしまりがあっていいかなあという感じ。別にどこが悪いというわけじゃないんです。好みの問題。とはいっても近藤作品らしく、マイノリティの人に向ける優しい眼差しにはほっとしました。みんなちがってみんないいって本当はすごく難しいこと。違う事を受け入れてくれる土壌があってこそ初めて成立するのだと思います。でも私はそういう社会のがずっといい。違う事を排除して駆逐してくのは息苦しい社会だと思うもの。