レインレイン・ボウ

レインレイン・ボウ (集英社文庫)

レインレイン・ボウ (集英社文庫)

高校時代のソフト部の仲間が25歳になり元仲間の集まった連作短編集。理想的な連作短編集の形だと思いました。それぞれの短編が独立したお話として十分楽しめる上に7つの話が集まったとき見えてくるものがちゃんと心に響くように描かれてています。モチーフである虹の使い方もよくて技巧としても凝ってると思うし私は好き。加納作品のこういう温かいとこっていいなあって思います。
実はこのお話のヒロインたちの一人が『七人の敵がいる』の主人公陽子でなんだかとっても嬉しくなりました。結婚前の陽子ってこんな人だったのねーって。ちゃんと年を重ねてるんですよねえ。