魔法飛行

魔法飛行 (創元推理文庫)

魔法飛行 (創元推理文庫)

駒子シリーズ第2弾。連作短編集の形をとった長編ミステリになっています。受賞後第1作目という事でまだまだ小説家として初々しい頃の加納作品。だけれども、やっぱり作品の根底に流れてる空気というのは変わらないのですよね。加納さんは優しい。私はそういうとこが好きだなあと思うのです。
作中で空想力とは空を想う力だというくだりがとってもいいなあって思いました。そうやって考えてみると、空想するのってステキなことなのかもしれない。でもってみなが空を想っていられたらどんなにかよいことか。しかしそれは容易なことではありません。だからこそ、空を想いたいものです。