- 作者: 阿部和重
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/07/07
- メディア: 単行本
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面白い事にどの作家さんと話していても結局は文学論になってるんですよね。必ずしもそうとは限らないんだけど、創作には日常の延長的な側面があるのも事実です。だから各人の創作の作法の話になっていく。10人のお話の中では角田さん江國さん綿谷さん桐野さんのお話が面白かったです。特に綿谷さんの話はとても他人ごととは思えなかったです。相手の気持ちを勝手に推し量りすぎて勝手に決めちゃう話とかね。例えば、「つまらない?」と聞いて「そんなことないよ」といわれても「でもつまらなそうな顔してるじゃん」って思っちゃうんですよね。言葉以外の色んなとこに勝手に意味付けをしちゃうという、まあ面倒くさい話です。
この対談時、バツイチだった阿部和重と結婚してはいたもののもし子供を持つのならばシングルマザーになりたいといっていた川上美映子。この二人が昨年結婚し今年の秋には子供が生まれるという話には驚きです。特に川上美映子なんて「父親はいらない、自分と子供だけのカプセルに入りたい」とまで言っていたのにね。まあ、何が起こるのか分からないのが人生ですが。