最高の離婚

あー面白かった! いやはやいいですねーこのドラマ。緩急のつけ方がすごく好きです。ドラマのリズムにすすすっと入れていい感じです。
前半のFacebookを利用した元夫婦のリア充アピール合戦は楽しかったなあ。こういうの見てるとなんだかんだでこの2人は呼吸が合うのではないのかと感じます。細かいとこまで気にする面倒くさい男とがさつで細かいことなんてしーらないって女、一見正反対の様だけど不思議と似合うように思えてくるのです。
そしてそんなコミカルなやりとりから一転して、あかりが光生の元を去ったエピソードが語られます。誰かにとって生きる力になるものが他の誰かにとっては花柄の便座カバーにしかならないということ、でもそれはお互いに違う道を生きてきた人なんだから仕方がないということ、それを淡々とあかりは語ります。これってね、仕方がないことだと思うんですよ。よくある話です。でも、自分にとって大切なものを便座カバーとしか思えない人と一緒にいることはしんどいことです。一緒にはいられなくなることだってあるでしょう。だって心を殺してまで一緒にいたいって中々思えることじゃないもの。価値観の相違ってそういう事だと思うんです。
光生はあかりを傷付けたくてそんなことをいったわけじゃありません。彼は知らなかったんだもの。悪気があったわけではないのです。でも、誰かの何気ない一言が他の誰かにとってはものすごく辛い一言だったりすることはあることです。その場合、その事を伝えるべきなのでしょう。ただ、あかりにとってはそれを光生に伝えて価値観の相違を乗り越えていきたいってほどじゃあなかったのかなあと思いました。価値観の相違を乗り越えるには大きな労力が必要です。エネルギーがたくさんなきゃやれないことです。
そういう意味では核心に触れてこないりょうというのはあかりにとっていい相手なのかもしれません。今後、どう関係が変化していくのかが楽しみ。