- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/11
- メディア: 単行本
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暴力をふるわれたりお金を取られたりするいじめが怖いのは当たり前だけど、私は「ワニとハブとひょうたん池で」で描かれるゲームとしてのいじめが1番恐ろしいです。退屈しのぎに誰かを生贄に集団で無視をするというのは、子供ならではの発想だと思うし子供ならではの残酷さそのものです。子供時代って学校がすべてじゃないですか。逃げ場がないっていうか。だからこそ、いじめが蔓延するのだと思います。ガス抜きとしてのいじめが。大人になれば、いろいろな場があって1つ駄目でもほかがあるって思えるけど、子供にはそれがありません。これっていじめ問題を考えるうえで避けて通れないことだと思うのだけど。