うぬぼれ刑事

なかよし友達母娘だったのが娘の造反にあい、母が邪魔ものだと思った娘の友だちを殺しちゃう話っていうのが何とも言えませんでした。娘に依存し利用し搾取する母親が行きつく先の話だと思うとう―むと唸ってしまう。友達母娘っていうのは娘にとっても母親にとってもお互いにメリットがあるからこそ成り立つわけだけど、でもそれだっていつまでも持つわけじゃあないのです。娘が母親が自分を利用して若い頃をやり直している、人生の生きなおしを図っていると気付いたとき、どうするのか。そう気づかなくとも何らかの理由で母親からの自立する時期はいずれやってきます。いつまでも母娘べったりというわけにはいかないもの。
今までいろんな女たちと犯罪を描いてきたけれど、母娘モノをやるとは思わなかったのでちょっとビックリ。犯罪を告白するとき、ぞくっとしました。クドカン、こういう引き出しもあったのね。