アルバトロスは羽ばたかない

アルバトロスは羽ばたかない

アルバトロスは羽ばたかない

『七つの海を照らす星』の続編。とはいっても独立したひとつの話なので前作を読んでいなくとも楽しむことは出来ます。でも前作そのものがふりになっている部分もあるので合わせて読んだほうのがより楽しめるとは思うけど。
これが新人のデビュー2作目かと思うぐらい完成度は高い本でした。最後のどんでん返しもうまかったし。叙述トリックがびしっと効いています。所々に違和感はあったのでああやっぱりねというのもあったけれど。あそこの記述はちょっと不自然だよねーって。なので驚いたというよりもなるほどいったほうのがあってるように感じます。
しかし予想してたとはいえこのオチは悲しかったです。絶望が描かれているわけじゃない。希望がないわけじゃない。でもシリーズのこの先の展望を考えるとねえ。