それでも、生きてゆく

大竹しのぶ劇場の引きの強さったら半端ないどころじゃなかったです。私魂半分抜けかけました。すごかったなあ、あの長セリフ。普通、こんな長台詞言わせないだろうし絵がもたないだろうけど、全くそういう事がなかったです。ひきつけられっぱなしでした。最初は淡々と表情を全く変えずに話してるのに感情がこぼれ出したあたりからもうしのぶノンストップって感じ。その前から十二分には走ってはいるんですが、このシーンは本当にすごかった。自分の気持ちに蓋をして心の中で渦巻く汚い気持ちを抱えたまま生きてきた人が再び時間を動かし始めるってこういうことなんだなあって。「母親から子供をとったら母親じゃなくなるんじゃなくて人じゃなくなるのかもしれないです」ってセリフとか鳥肌立ちそうになったよ。このゾワゾワした感じ、すごくいいです。あと、母親の話聞いてる時の瑛太の表情がこれまたいい。このシーンは長セリフを言う大竹しのぶだけで成立してるわけじゃなくてそれを受けてる他のキャストがあるからこそ、成立してるんだなあと感じました。
今週のラストでついに兄妹が15年ぶりの再会を果たしたけど、どうなるのかしら。中盤の大きな山場だよなあと思いつつも、毎回毎回が山場だよって振り返るとそんな気がします。この調子でいくと最後とかどうなっちゃうんだろう。はーたまんないです。とりあえず来週予告の時任三郎風吹ジュン夫婦に心の内をぶちまけ思わず手をあげるものの、こぶしを止める大竹しのぶの図が強烈でした。来週も大竹しのぶ劇場は好評上演中の様子。
毎週毎週ドラマ見るのがこんなに楽しみだなんて幸せだなあって思います。その分、見るとすごく消耗するけど。でも幸せな事だよね。