嘆きの美女

嘆きの美女

嘆きの美女

白柚木と黒柚木が程よくミックスしたお話でした。容姿にまつわる話で主人公はブスってとこでまあこれがイタイのなんのって。だけどもその気持ちもわかるあたりでなお辛いという。美人は見た目が美しいだけではなく、心までも美しい。悩んでることだってブスに比べたら「そんなことでちんたら悩んでるんじゃない、贅沢!」とか言いたくもなるものです。まあでもその人になってみなきゃ本当の意味で悩みがわかる事なんてあるわけないよなあ。悩みって相対化できるものじゃないと思うし。
美女が突然猛チャージをかけて明後日の方向に走っていったときには、どうなるのかなあこのお話の行方はと思ったけれど、ちゃんと収まるところに収まった上に読後感もばっちりでよかったです。白いところと黒いところが程良くミックスされてて面白かったです。