相田家のグッドバイ

相田家のグッドバイ

相田家のグッドバイ

タイトルまんまで相田家ができてグッドバイするまでのお話です。理屈屋の父親と生理整頓がすごくうまいものの物が捨てられない母親から生まれた息子と娘。両親の来歴に始まり、子供が独立しやがて両親が老いていって…という感じで淡々とお話は続いていきます。これって自伝的小説なんですよね。他にも自伝的小説書いてるけどまだまだ書き足りないのかなーと思ってしまいました。元々が私小説を主に書く作家さんではなくエンタメ作品を書く作家さんだというふうに思ってるから尚更そう感じるのかもしれません。正直、自伝的小説じゃないののが読みたいんだもの…。過去にも読んだけどあんまり面白いと感じれなかったので。まあ、中身よく確認せずに手に取ったわたしが悪いんですがね。
うーん、なんていうかいまいち好みじゃなかったです。だっていくら正論だろうが親が理屈ばっかこねてないで心に寄り添って欲しいなあって思うこともあるだろうし、生理整頓がいくらうまかろうが生ごみ以外は出したことがないといってものを貯めこみすぎる親も困るもの。まあ親と子の相性がよかったからうまくいったケースであって、そうじゃなければ子供が苦しむケースになってもおかしくないよなあと思います。もちろん、フィクションなんだからここに書かれてることが事実ではなく色々脚色してあってというのはよくわかってます。だけどどことなーくもやもやした気持ちになるわけです。昔はエッセイとかもこみで好きだったんだけどなあ。今の気持ちとしてはとりま広げた風呂敷をちゃんと畳んでシリーズ物を完結して欲しいなあというくらいかな。