純と愛

面白い、面白いんだけどどことなく心にもやもやが残るのは何故? 先週は結婚式を挙げる予定ができなくなってしまった2人のために純がロビーでのサプライズ結婚式を企画し無事成功させるというお話でした。幸せな新郎新婦、一丸となって盛り上げようとしたホテルマン達、もうそりゃーねーっていうくらいの大団円でした。純のやったことが裏目に出ずに大成功しちゃったよ! みんなの心が一つになったよ、わーいよかったねー純! などと素直に思えなかったのはロビーでのサプライズ結婚式というのが果たして本当に新郎新婦のためであったのか疑問だからです。今回は結果オーライだったからいいものの、純が思う理想をお客さんに押しつけてるように感じてしまってちょっともやっとしちゃったんですよねえ。「お二人のためにみんな頑張って色々準備してきたんですよ!」っていうのはあくまで純の立ち位置からの話であって、それを新郎新婦がのぞんでやってくださいといったわけではないんだもの。自分の思いをつきとおすのも大事だけど、相手がどんな思いでいるのか考えることも同じくらい大事なことだと思うんです。だって私が新郎新婦ならばは頼んでもいないロビーウエディング用意されてもちょっと困るもの。
あともう一つ気になるのが純のお客さんへの思いれの仕方。誰かを特別扱いするということは他の誰かと分け隔てるという事です。そこらへんどれくらい自覚してるのかなあ。これらのことは今後の課題ってことで継続されるというふうに思っています。だってまだ始まって2カ月だものね。3分の1すぎただけであって今がすべてではないし。こうやってぶつくさ書いてるけど、楽しみにしてる部分も多いので今後の展開に期待したいです。アンチ朝ドラな感じで始まったこのドラマが先週はまるで朝ドラみたいな展開で「純と愛なのにうまくいきすぎじゃーん」ってちょっと戸惑っちゃったんですよね。でもずーっとこの調子だとは思えないです。なんせ脚本家は遊川さん。あげてあげてから落とすという可能性は十二分にあります。