とんび

丁寧に作ってあったと思うしキャストも好演してたし*1手堅いいいドラマだったと思います。でも、私にはちょっと苦手なテイストの話でした。そしたらこちらが重松清原作であると知り納得。私重松清核家族の話ってちょっと苦手なんですよ。なんていうか男のファンタジー臭が出ちゃってそれがきついなあって。『エイジ』『きみの友だち』あたりは面白く読めたし好きなんだけど、妻が病気で亡くなってしまう『その日の前に』でどうも苦手意識が出てしまったんです。うまいのはよくわかる、泣ける話なのもよくわかる、だけどイコールそれが好きかといわれると違うんですよねえ。
今回、父が「トラックでも買って独立して日本中を家族で走るか?」と問いかけ、母が「いいですねえ、そうしましょう」といい、「幼稚園は?」という息子の問いに「そんなの行かなくてもよい」といって家族3人で大盛り上がりってシーンがありました。もうね、それがすっごく違和感。このシーンで描きたいことは美しい家族愛の姿であり夫についていこうとするかわいらしいけなげな妻の姿なんだろうけど、私は全然そうは思えなかった。うーんうーん、やっぱり苦手だわ。
たぶんだけど、映画の宣伝や本の帯などを見ても変わる通り、この手の「泣ける話」は相当需要があるっぽいので今後も定期的に作られてくんでしょうね。それにノスタルジーが呼び起こされる物語となったら尚更ね。
成長した旭のパートは気になるけれど、視聴を続けるとむずむずしちゃう気がするのでリタイア。決して出来が悪いドラマではないものの、苦手成分が気になるし今期は気になるドラマ多いので無理はしない方向でいきたいのです。

*1:特に子役。ああいう子をどうやってみつけてくるのだろうか。