SOSの猿

SOSの猿

SOSの猿

ばらばらだと思っていた2つの物語がある地点で交わって進んでいき伏線が回収されていく様はとても鮮やかで伊坂作品っぽいなあと思いました。初期作とは少し感じが変わってきてて、メッセージ性が強いのが人によってあうあわないというのが出てくるのかなという感じ。作者も読者もどちらも変わっていくものだからそういう齟齬が出てくるのは仕方ないのかなあとは思いますが。変わるということは生きているっていうことなんだから。