残り全部バケーション

残り全部バケーション

残り全部バケーション

何がいいってタイトルが抜群にいいなって思うんです。『残り全部バケーション』って響きがいい。声に出して読みたい日本語です。このタイトル考えだせる伊坂さんってやっぱり面白い人だなあと思うのです。
伊坂さんっぽい軽快さがたまんなく心地よく、最後まで読むことができました。ラストは読者に投げられているけれど、私はこの続きに待っているのは希望だと信じたいです。もちろん、伏線がちゃんとあるからそう信じられるっていうのはあります。でもそれだけではなくて、この物語を包み込む雰囲気そのものが希望なんだと思うんです。