先輩ROCK YOU

ゲストに小説家の道尾秀介辻村深月とあり視聴。小説家って雑誌インタなどでは語ることがあれど、テレビに出演してお話をされるってことはさほどないので貴重な機会ってことで興味津々で見てました。文字だけの紙媒体のメディアと違って映像って実はすごく多くの情報を持っているんだなあと改めて思いました。声のトーンや間のとり方、表情や視線の送り方などが加わることによってたくさんの情報が送り手に発信されます。同じ言葉でも受け手の受け取り方も変わります。それが紙とは違うんだなあと。
普段なかなか聞くことができないお2人の話はとっても面白かったです。小説家という言葉を扱う仕事だけあって言葉に対する感覚がとっても鋭いのですね。当たり前っちゃ当たり前なんですがね。自作の中の一部分を取り上げ、どういう意図で書いたのかの説明をされたのですが、読み手の読むスピードを考えてかかれたという話が興味深かったです。なるほど、ゆっくり読んで欲しい時とサクサクっと読み進めてもらっていいときとではこういうふうに違うんだというのが新鮮でした。あと、辻村さんの文章に対して道尾さんが自分ならばここの感じのところは平仮名にするし句読点の打ち方を変えると言われてたのですが、その理由をわかりやすく説明されていて面白いなあと感じました。そして、そういった部分が作家の個性へとつながっていくのでしょうね。
短い時間だったけど、色んなお話が聞けて面白かったです。私がどうしてこの2人の作品が好きなのか、改めてわかった気がします。これからもステキな物語を作っていってくれたらいいなあと願います。