連ドラのヒット作*1が「満を持してスクリーンへ!」みたいな流れがあんまり好きじゃないです。テレビで始まったものはテレビで見続けたいんだものっていうのもあるけど、それだけじゃないと思うんですよ。まずもって連続ドラマと映画は文法が違うものです。連続ドラマというのは3カ月間毎週決まった時間にテレビの前に座って*2制作者と視聴者が積み重ねていくものです。その積み重ねによって生まれる「何か」が私はたまらなく好きなのです。良い連続ドラマにはその「何か」が必ずあります。絶賛放送中のリーガル・ハイや、見事に最初から最後まで走りきったカーネーションにはそれがありました。だからこそ、多くの人の心を打つんだもの。
私は映画はさしてみない人なので映画については語る事ができないんだけど、連続ドラマとは異なった存在であるというのはわかります。時間に追われるように撮影していく連続ドラマと映画は違うもの。あと、映画館と部屋という視聴環境の差も大きい気がします。だから、映画に向く作品とドラマに向く作品は違うのではないのかと思うのです*3。
思うに、雑誌掲載の連載漫画と読みきり漫画は文法が違うっていうのと似てるのではないかと。適切な例えがわからなかったのであれだけど、私の感覚的にはそんな感じ。あ、でもあれか、連続ドラマ→映画がひとつのあがりの形である事を思うと*4少しずれてるのかな。単品としての映画と連続ドラマならば、ずれはなさそうだけど。
とにかく、安易な連ドラ→映画化の流れについては再考していただきたいなーと思うのです。リーガル・ハイは早くも続編が見たいって気持ちでいっぱいだけどTHE MOVIEじゃない方向でお願いしたい所存です。