俺だって子供だ!

俺だって子供だ!

俺だって子供だ!

クドカンの育児エッセイ、娘さんが生まれる前から3歳までを書いてます。結婚して10年、そこに新たに加わった子供という新しい存在との生活をクドカン流に描いてます。子供ってねえ、面白いんですよ。そりゃー子供がいれば思い通りに行かないことなんて山ほどあるに決まってる。じゃあ子供なんて面倒なものはいないほうのがいいんじゃないかって言うとそうともいえないのが面白いとこだと思うんです。子育てとは修行を積むことであるという一面もあるけれど、色んなものをもらえるギフト的な一面もあるんじゃないでしょうか。予想外のとこから繰り出されるカウンター的ギフト、それが子育ての醍醐味だと思うのです。そういった子供との日々を積極的に面白がっていってるクドカンのお父さんとしての顔がいいなあと思いました。この夫婦の間に生まれた娘さんは幸せだなあというふうにも感じます。

でもねえ。可愛くても泣くんですよ。所構わず泣くんですよ。あと怒鳴っても叱りつけても泣きやまないんですよ。むしろボリューム上がるんですよ。子育ての経験のない人はともかく、卒業した人なら知ってる筈なんだけどなあ。ちょっと涙が出て来ました。

こちらは娘さんが1歳の頃に書かれた文章。ええ、その通りなんです。子供ってそういう生き物なんですよ。怒鳴りつけて泣きやむのならばどんだけでも怒鳴るよ*1。だけど、そんなわけないんですよ。子供っていうのは未完成な生き物でまだまだ発達途上、自分をコントロールすることなんざできないのです*2。泣かせときゃいいわけないのはわかってる、だけど泣きやまないんだもの、こっちのが泣きたいよということは山ほどあるのです。そういうのって親のしつけ云々もあるが子供にもよりけりだしね。我が家でも長女は大丈夫なのに次女はダメだとかその逆のことは往々にしてあるものです。まあ、難しいものですね。せめて、忘れずに生きていきたいものです。

*1:それはそれで問題なのであれですが。

*2:ていうか三十路超えてるのにいまだ自分をコントロールできてる気がしないです、私。人生日々修行ですね。